これは、スペインの宮廷画家、巨匠ベラスケスの唯一の女性ヌード画です。中世から西洋では、女性の裸体を描くことは禁じられていましたが、神話や聖書になぞらえて描かれることは普通のことでした。ですか、スペインはその点も厳しく、ベラスケスはルーベンスの勧めでイタリアに遊学し、その時にこの絵を描きました。
今はロンドン ナショナル ギャラリーにあります。イギリスは自国の画家は少ないのに、世界のお宝をたくさん持っていると言われています。
この絵がイタリアからロンドンに渡った経緯などどこかに書いてあったかな?ちなみにこの女性も、ギリシャ神話の三美神のひとり「ヴィーナス」でして、鏡の前のヴィーナス、という題名です。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」という絵は、世界で一番の名画と言われています。絵画に順番はつけられるんだな、と思いますけどね。この「ラス・メニーナス」はスペインの宝、世界の宝でマドリードのプラド美術館にあります。
画集などで散々見ていて知っている絵を、実際に見ると、わあ、本当だ、という感慨はありますね。
実際に見て、鳥肌が立つように感激するものと、そうでないものはありますが、こちらの体調とか気持ちにもよるでしょうし、そういう点でも芸術は繊細なものだなと思います。