「少年アムール」ショーデ作

今の楽しみは西洋美術史の勉強です。美術館に行ったり、本を読んだり講座を聞きに行ったりしてきましたが、得てきた情報はバラバラしています。

それでも回数を重ねるうちにしっかりと身についたこともあればうやむやなこともあり、、、

で、ネットで美術講座を受けだして、あっという間に一か月以上、毎朝一枚の画像と簡単な解説が送られてきます。

この簡単な解説がミソでして、つまりはそこをしっかりわかっていればいいわけですし、さらに興味を持ったり掘り下げたかったら自分で調べるにあたり、手掛かりにもなりますし。

楽しいです。ちょっと忙しかったり、ハードだったりするとき、わたしには西洋美術の勉強がある、と思い出すとほっと癒されてます。

今は西洋美術の鑑賞に欠かせない知識として、ギリシャ神話を勉強中。これが大変面白く奥深く、神様のお話でありながら、解釈には有り余る人間性が肝心で、人間力が養われるような試されるような?

エロスはギリシャ名、ローマ神話ではアムールもしくはクピド、そして英語読みはキューピッドです。

ギリシャ時代は普通に青年の容姿だったらしいですが、中世のなんでもキリスト教的解釈から、青年の裸体はいかがなものか的なことで幼児化していったようです。

あの愛と美の女神ヴィーナスの実はなんと子供なんですね、、、ですからヴィーナスの傍らにはこの可愛らしい宙を飛ぶキューピッドが描かれたりします。

裸婦像は多々ありますが、傍らにキューピッドがいたらそれはヴィーナス、ってことでもあります。

つまりこの裸婦は誰なのか、傍らに誰がいて何が置いてあり、描かれているか、どの事件やらお話のどの場面なのか、などを鑑賞した時に理解できるように勉強している、ってことですね。

その描かれている神の名前、系図、持ちものや様子、どんな歴史的事件にかかわってきたか、などを知るのでとっても面白いです。

神様たちですが、キリスト教の影響で何でもダメ、と違い古代ギリシャ神話は本当におおらかで面白いですよ。

画像はルーブル美術館にあるショーデ、という人の19世紀頭ごろの「アムール」です。

アムールはひとの恋愛を取り持ったりしますが、つまり愛のキューピッドですが自分はプシュケに恋するんですね。

そのプシュケは大変美人の若い女性ですが蝶であらわされたり、そばにかかれたりします。プシュケは魂という意味もあるようで、蝶を捕まえようとするアムールは愛が魂をとらえる、と解釈します。

この作品はアムールがかがんでバラを探し当ててつまんでいますね、バラはヴィーナスの愛の花。

そんな風に作品の中にいろいろ見つけて作品の意図することを知っていくのが西洋美術史なんでしょうが、わたしはあまり細かくは見つけられません。

その作品の感じ、好きか嫌いか、ぐらいで見ている感じがします。それでもいいんでしょうがそれではもったいないので勉強しています。

ルーブルに長女は三回行ったそうですが、わたしはルーブルどころかフランスにもパリにも行ってません。必ずいつかそのうち行きたいですが、

見落としがないように、ルーブル所蔵の作品もしっかり勉強しておこうと思います。