速描きの天才、ティントレットの仕事量に圧倒された記憶

きょうは19時からzoomで松浦 弘明先生の美術講座です。今月あと一回ありますが、それで四月から受けて来た8回の講座はひとくくり終わります。

毎回先生のお話に、本当の研究者のこだわり方、みたいなところを感じております。先生こそが基本をゆるがせにしていない感じで、今後も西洋美術史を趣味として勉強していくにも読んでおいた方がいいな、と思った書籍もあります。

「黄金伝説」もその一つですが、読むようにとかいうことは一切おっしゃらずに、黄金伝説によれば、、、とおっしゃるから読まないことにはいきません、、、そんな感じです。

今回は前半は16世紀のヴェネチアの巨匠ティツィアーノ・ヴェチェリオで後半がその弟子ともいえるティントレットですが、実際に数年前にヴェネチアで見て来た作品はティントレットの方に圧倒された記憶があります。

とにかくものすごい量の絵画、、、天井や壁を覆いつくす作品群にはヴェネチアが当時どれほど豊かで栄えた国だったかを連想させるものでした。

わたくしの感覚ではローマよりフィレンツェよりヴェネチアがお金持ちの国に映りました。

そしてティントレットはマドリッドのプラド美樹館にも作品が多く、、、たしか彼の作品の部屋があったんじゃなかったかしら?

ここにもこんなにあるのか、、、どれだけ描いたんだろう、と感嘆した記憶があります。

以前はわざわざ会場に足を運ぶことも楽しみしていた、このような勉強の機会ですが、zoomで自宅の居間で受講できるのは慣れてしまうとありがたいです。

一方通行な感じは否めませんが、先生のお話を一方的に聞けるだけで楽しくためになりますし、質問も受け付けて応えてもくださいますしね。

zoomも途中で画面が消えたらどうしようとか、操作も怖かったのですが今は問題なく顔出しも一切しないで参加できますから、、、いいですわ。

そろそろご飯の支度をして備えます。在宅の仕事を終えて散歩に出かけた主人も帰ってくるころかな?