「わたしの大切なおとうさん」は試験の課題曲

WOWOWでグザビエ ドランの特集をやってまして、この監督・主演の 「胸騒ぎの恋人」を最初に見てから、やれば見たいのですが、この度は3本続けてやってくれました。この監督さんはまだ、27歳ですが、何本も撮っていて、デビューは弱冠19歳ですから、驚きですね。

「胸騒ぎの恋人」は音楽が印象的で、この監督さんは古いのから新しいのから、オリジナルからいろいろ音楽を使われてそれが印象的でした。

今回は「Momy/マミー」「トム アット ザ ファーム」「エレファント ソング」の三つでして、順に監督作、監督主演作、主演作となっています。

この方はわたしの感想としては演技者としての方がいいなと思います。よく理解して演じているのが伝わって来て迫力がありますし、ご本人も演技者をご希望のようですね。

「エレファント ソング」は冒頭に、主人公の母親がオペラ歌手で、プッチーニのジャンニ スキッキの「わたしのお父さん」を歌うシーンから始まります。

あまりにも有名なこの曲ですが、イタリア語を学ぶ者として、今までと違い歌詞に興味が、、、なんと、アルノ川に身を投げるとか投げないとか、ポルタ ロッサで買い物するとか言っているような、、

ちょうど目の前にフィレンツェの地図があるではないですか。ありました、ポルタ ロッサは地図で見る限り、市場やら賑やかなところのようです。中央郵便局もありますね。

Mio Babbo caroこれでわたしの大切なお父さん。そのあと、わたしの好きなあの人はとっても素敵なの、となり、ポルタ ロッサ通りに指輪を買いに行きたいの、と続き、いっそベッキヨ橋から身投げして死にたいとか、

指輪を買いに行くから決まったんじゃないの?だのに死にたいってどういうことなんでしょ、

きのうはちょうどイタリア語の日。お仲間に声楽家としてお仕事している方も、学生時代に声楽をお勉強した方もいて、早速聞いてみたら、二人はそのつもりだが、まだ父親の了解を得ていない、ということらしいです。

その後、このオペラの筋書きを調べて、女性の方が身分がよくて反対されていたのかと思っていたのは、そうでは無くて、二人して結婚したくてもお金がないので、お父さんに指輪を買うお金が欲しいとおねだりしているようで、その後、そのお父さんの詐欺まがいの活躍で資産家になり、めでたく結ばれた、というお話らしいです。

身ひとつで駆け落ち、じゃ無くて、大好きなお父さんに指輪のおねだり。ロマンチックより現実的な感じも、、

オペラも好きな方は本当に好きで見ていらっしゃいますが、そこまで広げると大変、わたしは音楽を聴けば今のところはいいかな。

訳詞がいいですよね、わたしの大切なお父さん、と言われて、許さないお父さんは居ますかね。でも、あの方は素敵なの、とかいっそ死にたいのと、娘があんまり夢中ならやはり心配ですね。大切なお父さん、と言われてもダメなものはダメでしょうね。