サン・サティロ教会のだまし絵

ミラノのメルカンティ広場もしくは、ランチや休憩もしたペックにも近いところにサン・サティロ教会はあります。

教会は美術的な意味のあるところは見学しますが、興味やわたくしどもの見識次第でどこを見るかはご縁ですね。

今回はこの教会ではブラマンテのだまし絵が見れるということで行ってきました。

教会を入ったところから奥の祭壇を撮ったところです。真ん中の身廊ががまっすぐ奥に伸びていて、少し手前から十字を切って側廊に続きます。

ギリシャ十字は➕の形、ラテン十字は縦が長い十字架です。この教会はラテン十字の形ですね。

ところが大変小さな教会ですし、建っている敷地はT字で十字架の先に出っ張った部分の土地はありません。

そこですごいのがこのブラマンテの奥行きがあるように見せて描いただまし絵です。

祭壇の幅、せいぜい80センチくらいかな、っていう奥行きに正面から見るとラテン十字の教会に見えるように描かれたわけで、どう計算するのか、とにかくすごいです。

ここは12時に一旦閉めてまた午後の3時くらいに開くので、12時前に行ってしまおうと慌てたせいか、道に迷いましたが無事に間に合って、そして係りの方が3人くらいいらして、どの方もあそこを是非見て、ここを是非見て、と熱心に勧めてくださいました。そろそろ昼休み、というタイミングですのに当然のことと言って仕舞えばそれまでですが、その親切なお仕事ぶりは気持ちが良かったです。

ローマなどは係員同士のおしゃべりや携帯での私用電話が済むまで、こちらが待つのが普通、みたいな雰囲気もありましたし、、、、、でも、3年前なので今はそんな人いないかしれません。イタリアもどんどん進化している印象はあります。