タオルミーナもいつかは行こう

暮れになってこんなことしている場合ではない気持ちがあるのですが、こんな時になって普段もっとやっておけばいいことをやっています。

まずイタリア語の復習はかなり真面目に毎日コツコツやってますし、過去に読んだ本を引っ張り出してきてところどころも読み返しています。

池上英洋氏の「イタリア 24の都市の物語」。

24の街のお話しで一つ一つは短いので読みやすいです。

シチリア島のタオルミーナ。モーパッサンは、もしシチリアに一日しか行けないなら、その時はタオルミーナに行け、と書いたそうです。

映画「グラン ブルー」の舞台になったところです。エンツォを演じるジャン レノがスパゲッティーを食べて、マンマに見つかり、なぜ家でわたしの作ったのを食べないの?といい年をして叱られていたレストランに、

何十年も前に会社の仕事で1ヶ月ほどシチリアに逗留した時に行ってみたが、シーズンオフで閉まっていた、

というお話を、先だってのイタリア史講座の、最後のランチでしてくださった方がいらして、、、

グラン ブルーも結構好きな映画でして、この主人公マイヨールを演じた俳優さんはとても演じているようにも思えず不思議な感じがしたもので、その後このかたの演技を他の映画で見ても

グラン ブルーの印象が強くつまらなく感じて、ちゃんと最後まで見ることはありません。

二人とも実在の人物のようで、映画では最後、マイヨールは深く深く海に潜り、結局還らぬ人となったんだな、という終わり方でしたが、実際のマイヨールも映画の何年か後に自殺されたようですね。

潜ることに取り憑かれた、海のなかの魅力に取り憑かれた、いっそ魚にでも生まれた方が良かったんじゃないか、みたいに水と戯れるマイヨールの、好きなことに取り憑かれた人の身勝手さや悲しさが良かったです。

かなり前に「青春アミーゴ 修二と彰」という音楽が流行りました。亀梨とヤマピーがデュオで歌いました。

この曲の作詞家が、この二人の友情はグランブルーの二人をイメージして作った、と当時どこかでおっしゃってましたね。

歌の方はお前のためならいつでも駆けつけて戦うよ、みたいな友情ですが、映画にはそれは感じず、人よりも海への取り憑かれ感が強烈な印象でした。

わたしの見落としかもしれません。時々WOWOWでやってますので、また見てみますかね。

最近は古い映画も見てられない時もあります。

ブラピだって誰だって、若い頃はペラペラの間の抜けたお顔、こんな風で当時もてはやされてたのか、と思うこともしばしば、歳取られたいいお顔の演技見てしまったら、前の演技は見辛いです。