ドロンは泣くとさらに綺麗

今現在、イタリア映画祭をやっているからなのか、ここのところWOWOWでもイタリア映画を毎日のようにやっています。

ルキノ ビスコンティという貴族出身の伝説の監督作品を続けて観て、合間に最近のイタリア映画も観ています。

今年で3年目になるイタリア語の勉強の、なぜ始めようと思ったか?と先生に聞かれて、前世でイタリア人だったから、と答えると、マリアだったの、マルガリータだったの?と大いに受けた記憶があります。

「ベニスに死す」「ルートヴィヒ」「夏の嵐」「家族の肖像」「若者のすべて」

どれも初めて観る訳でもないのに、若い頃、どこをどう観てたのか、初めて観るように新鮮です。

ビスコンティ監督は貴族的なものから、貧しい庶民の若者のお話からいろいろでやはり感性が素晴らしいなと感心します。

最近の作品も題名がなんだか今ひとつですが、それぞれに感動的。「母よ、」「カプチーノはお熱いのがお好き」「これが私の人生設計」

一度ローマに行って、いつもの観光旅行で終わるはずがイタリア語を勉強し始め、前世はイタリア人とまで思ったのは。

やはりハートです。スルーするところと、こだわって問題にするところが私と一緒。ドタバタの喜劇としても、さっきのあれはどうなったの?結局あのまんま?とはならないので気持ちがいいし、つい真面目に襟を正して観ています。

アラン ドロンはフランス人で60年代から80年代まではハンサムの代名詞だった人。

ビスコンティ監督の作品によく出ています。ドロンのことはちょっと語りたい。いずれ、、、、

ビスコンティ監督のドロンが三男坊を演じた「若者のすべて」の一節。

南部からミラノへ仕事を求めて移って来た家族、きょうは天の恵みで雪が降ったので雪かきの仕事にありつける、と朝から息子たちは身支度をしています。

それを送り出すマンマ、「きょうしっかり稼いでこなかったら」、、、、うん、ご飯の食べさせないよ、と続くのね、と観ていたらなんと「私の息子じゃないよ」ですって、、、、

わぁ、笑いました。あなたの息子であるってことがそんなにすごいのね。イタリアは本当にマンマを大事にするお国のようで。

でも今はどうなんでしょうね。イタリア映画のマンマ、マンマと叫ぶのを観れば、なんとなくホットはします。