早稲田エクステンションの三森 のぞみ先生のイタリア史講座、2回目に行ってきました。
昨年夏にフィレンツェに旅行したので、見てきたことが話題になると嬉しいですし、広さの感覚などはやはり行ってきたからこそ理解しやすいものです。
13世紀から14世紀にかけてフィレンツェには21の同業組合があって、政治的にもリーダーシップをとるのですが、組合だけでなく、他にもリーダーとなる組織もあって色々錯綜していて複雑です。
今だからこそ専門的な言葉で、共和制とか君主制とか説明できますが、当時はそこに生きていた人たちにも自覚されていたわけではない日常ですから、その辺をちょっと感じてないと講義の理解も違ってくるかな、と思います。
先生はそれを気づかせてくださるお話を度々してくださるので、いつもハッとします。
画像はその21の組合の共同の建物です。今はオルサンミケーレという教会です。
建物の周りにはそれぞれの組合の守護聖人の彫刻が壁龕に飾られています。
いずれ名のある彫刻家の作品と思います。ドナテッロの作品もあります。21の組合があったとのことですが、壁龕は14個だったはず。
こうしてひとつの壁龕に複数の聖人が居て21人なのかも、人数を数えることはしませんでした、残念。
この教会のことも組合の守護聖人が壁龕に飾られていることも知っていましたし、それにこの教会の場所がフィレンツェの中心部にあるので何度そばを通ったかわからないぐらいですが、今日の講義ですっと理解できました。
聞くと見るとは大違い。本当に贅沢なことでありがたいです。