
マリオン コティヤール演じる、エディット ピアフの伝記映画は前に見ていて、でもWOWOWでやっていたのでつけておきました。真実は小説より奇なり、普通でないことをやり遂げた人の人生は数奇で大抵面白いですね。
ピアフはとても小柄で142センチと聞きますが、演じたマリオン コティヤールは168センチだそう。ピアフは47歳で亡くなっているから晩年と言っても若いのに、まるで老婆のようで、それをコティヤールはメイクも含めて上手に演じて、この映画でアカデミー主演女優賞を取られました。
昔、越路吹雪という宝塚男役出身の歌手がいて、その方が岩谷 時子さんの訳詞でピアフを歌われ大変良かったです。あの頃はしょっちゅうテレビなどでも聞けたものです。それでピアフのオリジナルはなかなか聞かなくても音楽はよく知っていました。
ピアフは声量があり、声ものびのびして、とても道端で生まれ売春宿で育ったという伝説の人のようではありません。豊かな包容力を感じます。歌が上手というのは楽器が弾ける、とかいうよりももっと別のすごいことだと思います。
この度はスピードの今井絵理子さんが参議院に当選されましたが、あのグループが出ていた頃は高音流行りで、小室哲也さんの影響と思いますが、TRFも華原朋美さんも、みなキンキン声を張り上げていて、彼女たちは毎日必ずと言っていいほどテレビで観れたものですが、高音を張り上げて歌う姿が健気で泣けてしまったものです。声を出すのは命を削ることと思いますね。カラオケで歌って発散するといいますが、発散できるのは楽器演奏であり、歌うことはストレスになると、わたしはそんな感じがしています。
で、ピアフですが、マルセルという欧州では無敵のボクサーで妻子ある男性と恋愛していて、この話はとても有名です。彼は33歳という若さで、アメリカに試合に行く際に乗った飛行機が落ちて亡くなっています。
本当は船で行く予定が、先に公演でアメリカに行っていたピアフが早く来てと催促して飛行機に変更してのことらしいです。映画によると、ピアフはマルセルのためにお茶を入れたり朝食を作ったりして、多分そういうことはしてきてない人と思いますが、女性の愛情表現はご飯を作る、ってことなんだな、とこのシーンは感激しました。
晩年のピアフは衰弱して老婆のようです。でも最後の一年間も、二十歳も年下のイケメンな、彼女が亡くなったあとも、彼女の残した借金を完済してくれたような忠実なご主人もいたし、たった一人で路頭に迷っていたわけでもないですが、コティヤールのピアフは最後は悲惨でした。
映画の随所に「水に流して」という曲がいい塩梅で流れ、印象的です。
マリオン コティヤールは好きな女優さんで、彼女が出ていれば大抵見ます。何を演じられても真面目さを感じます。ご主人はギョーム カネという監督もやる頭の良さそうな男優さんで、気味の悪い人演じたらとても気味が悪いですが、マリオン コティヤール奥さんにして、さすが頭いいな、と思いました。
実は何年か前にこの映画見た時に、エディット ピアフのCD買って聞いたのですが、音が悪かったです。どこかにしまってあるはず。youtubeでいろんな人が歌っているのを聴くのもいいですね。