ミラノのボッカッチョ通りに贔屓のお店ができた

さてさて、金曜日は早稲田エクステンションのイタリア史講座です。

9月の末から12月の半ばまで10回ですが、きょうはちょうど5回を終えました。

ルネサンス期におけるナポリ王国は複雑で、迂闊なことは書けません。

きょうの授業はなんと、あのボッカッチョ作デカメロンを読んでくださいました。

ボッカッチョはナポリに暮らしたことがあり、そこで有意義で楽しい青春を過ごしたようで、デカメロンに当時のナポリのことが垣間見える、ということです。

ボッカッチョはダンテ、ペトラルカと並んで、中世ヨーロッパの、そして今に至るまでの偉大な俗語の著作家です。

当時は教養ある人はラテン語で読み書きをしたので、俗語で著されたってことは大きいと思います。

デカメロンは、黒死病が蔓延した1348年のフィレンツェはサンタ マリア ノヴェッラ教会前に居合わせた、貴族の男女10人が、黒死病を避けて、

郊外の宿に同宿し、暇つぶしに毎晩お題を決めて、10人が一話づつ、10日間、それぞれお話を披露した、ですから合計で100話ですが、

そんな内容です。題名のデカはギリシャ語で10,つまり10日間っていう意味らしいです。

少しギリシャ語をかじったボッカッチョのギリシャへの憧れ、ギリシャかぶれ、のような気持ちが現れた題名のようです。

このデカメロンは、いずれ読みたい本、のリストに入っていて、その矢先

まいにちイタリア語のテキストで子供向けに翻訳されたデカメロンが毎月掲載されまして読み始めていたところでした。

白崎 容子先生の翻訳で面白く読んだのですが、一話完結に数ヶ月を要しちょっと間伸びしてしまって面白さが分散してしまってました。

きょうの受講生の方からも、ぜひ、デカメロンを読みたいとの声があちこちで聞かれて、こんな授業もとても良かったです。

きょう隣に座られているご婦人と話しましたが、やはりイタリアが好きで色々勉強されてます。

イタリアの絵画を理解するためにギリシャ神話の講座に行かれたりとか、誰々の本を読んだとか、だいたい興味とか熱心さがわかります。

きょうは帰りに娘とランチをしました。娘の職場近くに行って、、、、、

金曜日は家族の無事を1週間、息をひそめるように思っていて、明日は休みというとこまで来て、ほっと一息の開放感ある日です。

そんな日に早稲田でイタリア史聞いて、帰りに娘とランチはなかなかいいですね。

1週間お疲れ様でした✋️