内田洋子氏の「カテリーナの旅支度」を読む

昨日から右の肩から腕にかけて違和感あり、夜いよいよ痛みも増して、わーい、明日の室内楽休む理由ができた、と思いつつ、ところが朝になったら九割がた痛みが引いていて、これじゃ行くしかない、と覚悟を決めて

練習場に着いてみたらいつもより人が多くて、、 そうでした、きょうはヘンデルのメサイヤの合唱の方たちも見えて、初音合わせ。行ってよかったですわ、忘れてました。

イタリアに30年以上暮らしていらっしゃる、内田洋子さんの著作は二冊読んで、この度、文庫本となって3冊目が出ましたので読んでいます。昨日、腕の痛みで眠れなくて、ネットサーフィンしてまして、で、内田洋子さんの対談記事を見つけました。読み始めた「カテリーナの旅支度」が単行本として世に出た時の記念の対談のようです。

お顔もちゃんと出てまして、びっくり。わたしの想像では、内田 洋子氏は長身痩躯、ロングの黒髪はストレートでお化粧っ気はなし、美人ではないが、 なにか惹きつけられる魅力のあるお顔、、ところがご本人はショートヘアにふくよかで、お写真に映るなら、他にもお召し物はあったのでは?といういでたちで、イタリアのどこにでも、こんなところに住む人いるの?というようなところにも暮らしてみえて、で面白いお話を書かれるだけあって、こだわらないお人柄とお顔を見て想像しました。

でも、読書に戻ると、その端正な語り口に、やはり内田さんは長身痩躯、黒のストレートロングと、、と思えてしまいます。

ちょっと誰彼には真似のできない生活で、イタリアの各地で出会った様々の友人知人を書かれていますが、イタリア人のおしゃべり好きに話題が及んで、内田さん曰く、喋り続けるのは話したくないことがあるから、ごまかしている、という洞察には、イタリア人にすっかりはまって惚けているわけではないんだな、と感心しました。

須賀敦子さんもそうで、冷静にイタリア人を分析されていて、痛いくらいです。それでも憎めないところがイタリア人にはあるのかな、、、おしゃべり好きの能天気なラテン系と油断させておいても、ちゃんと話したくないことを秘めているなら、さらに魅力的ではありますね。