昨年のフィレンツェでは、ここで支払いできますか?イタリア語で聞いたそれが最初で、そこからなんとか度胸がついて片言でも話せるようになりました。
今回のミラノでは、お釣りはとっておいてください、というのを使おうと思っていました。「Tenga pure il resto」テンガ プーレ イル レスト、このプーレを入れることで、丁寧な控えめな感じになるらしいので是非使ってみたかったのですが、、、、、
ミラノを都会と最初に思ったのは支払いで、チップというものはここには必要ないようだと感じたときでした。3月に行ったプラハなどは、未だ社会主義国だった雰囲気も感じられ物価も安く、はっきりとチップを乗せてください、と支払いのときに言われます。じゃ、5パーセントで、とか10パーセントで、と伝えるときっちりそれを上乗せして計算通りのレシートをくださいます。
欧州にはカフェ文化というものがあって、接客なども学生のバイトではなく、プロが気持ちよく接客してくださいますし、その労いの気持ちからチップを払うのも、喜んでくださったり、ちょっとあてにされてたりすると楽しいことだったりするのですが、ミラノはチップを払わないことが普通でスマートと感じました。
ここはクッキというお菓子屋さん。朝一番でサンタンブロージョ聖堂を見学して、これからアンブロジアーナ絵画館や、サン サティロ教会に行くところで、この辺を通ることがあったら、行ってみよう、とわたしが目星をつけておいたお店です。
パンとケーキ、ジェラートもあり、外でいただきましたが、庇で影になって映像が暗いです。
このお店も雰囲気もお味も良かったですが、安かったのも印象的でした。制服にネクタイ着用のカメリエーレが丁寧に接客してくださいますので、チップはどうしよう、と頭をかすめましたが、割り切ってお釣りは無いようにきっちりで払いました。16ユーロですから、もし19ユーロならこのテンガ プーレ イル レストと言っても良かったかも。それともチップなんだからお釣りと思わずにプラスして払えばいいんですかね。プラハ式に、、、
昔、アメリカのお母さんは、チップをもらうような仕事をしている男性に娘を嫁にやりたくないという言葉があると知ってものすごく納得しました。チップを払う楽しさも優越感からだと思ってますし、失礼にならないかとも気になります。
まあ、何事も失敗したり恥かいたりで覚えていくしかありません。