披露宴では、お客様へおもてなしのいろいろな趣向がありまして、その一つは、それぞれの席に、お客様宛にメッセージカードが置いてあって、着席されて一番に読んでいただくというものです。
花嫁からのカードを読んでいる息子。娘たちはしょっちゅう会っていて女同士情報交換もできていますが、息子は普段はご無沙汰気味。言葉に出さなくてもこの度の結婚を喜んでいて祝福していることはわたしにもわかります。
披露宴準備のため本人たちは本当に忙しそうでした。新郎新婦共に仕事をしながらで、わたしは主に衣装や髪型合わせでは出かけて行って、その他のことはアドバイスしましたし意見を求められれば答えてきましたが、決めてきたのはあくまでも本人たち。
来てくださった全ての方にこうして手書きのお手紙用意したのなら、忙しいはずだわ、とわたしは着席して一番に言いました。
あとでビデオを見て知ったのですが、お婿さんのお友達はこのカードを読みながら大泣きしていて、それ見てわたしも感激しました。お友達とお婿さんにどんなことがあったか知りませんが、そんなに感じ入ってくれるならありがたいですし、若いっていいですね。
どの方にもこれだけのメッセージが伝えられる、二人にとっては祝っていただくにふさわしいお客様だったに違いありません。祝っていただくだけでなく普段のお礼やお詫びも伝えられるチャンスでもありますね。そんな場面も実際にあった良いうたげでした。