ブレラ美術館は8時半からやっているので、最後の晩餐の後に、お城の前を通ってダンテ通りをずっと歩いて比較的早い時間から見学しました。
イタリアでも五本の指に入るという、までもなくイタリアミラノのブレラ美術館は是非行かなくちゃならない美術館でしたから。
その昔、マリア・テレジアがロンバルディアを治めていた時に少しずつ収集していて、結局はあのナポレオンがイタリア国内の教会やお屋敷から集めた作品が展示されています。
一階は美術大学で、二階が美術館で、そんなに広くありません。中庭にはカノーヴァ作ナポレオン像が飾られています。
最大の目玉のこの作品を見に行ったようなもなのに、階段を昇ったら1番に目に入って、出し惜しみなしで感じはいいです。マンテーニャの「死せるキリスト」この独特の遠近法で有名です。
このアイエツの「キス」ですが、これも目玉的作品です。この絵しか知らなかったのですが、他にもいくつもアイエツの作品があり、しかもとても力量のある方で今回で興味を新たにした人です。
ブレラ美術館の館長を長くされていますし長生きもされてます。そしてイタリアが統一される頃に完成したこの「キス」は政治的な隠喩もあるそうで、今後はアイエツの話題も無視できません。
最後に売店に行って、日本語のカタログはありますか?とお店番の女性に聞くとイタリア語と英語しかないとのことで。で、娘がポスターのサイズのことでその方に質問すると、日本人ですか?わたしは日本が大好きで今年日本に行ったんです、と話されて。そこにわたしも加わって、、、、日本語の勉強始めたとおっしゃるので、わたしもイタリア語の勉強してます、と言ってちょっといっとき楽しい会話をしました。
日本は鎌倉と京都と金沢にいらしたそうです。思わずベンベヌータ、ようこそと言うとにっこり笑ってくださいました
英語とイタリア語とちゃんぽんでなんとなく3人で繋がる、、、、その方は日本語はおっしゃいませんでしたね。言葉ってアガリますからね、本物の日本人親娘の前ではなかなかと思います。わたしも経験済みなんでわかります。
その日はカタログは買わなかったのですが、やはり欲しいと最後の日に、時間にタイトな中再訪して売店に直行して、イタリア語版カタログを買いました。
その時は違う女性でしたが、その方はサクサクと日本語で、話されてました。ブレラ美術館の中では日本語ブームになってるな、と感じましたね。