素敵なゲーテの後ろ姿

上野の国立西洋美術館が、世界遺産になるとか、そして今は「ガラヴァッジョ展」をやっていますから、あちこちでそれをうたった講座が開催されていて、塚本 博先生の、バロック美術の講座を聴きました。塚本先生はお話が上手で、たくさん旅行をされていていろいろ実際に見ていらっしゃいますので、そんな具体的なお話に引き込まれます。

ガラヴァッジョは、バロック時代を代表する画家ですが、この時代はむしろ建築にバロックらしさが発揮されているとのことです。建物は建てられた当時は周りが開けていて、その建物がより効果的に見えていたとしても、その後に周りにいろいろ建てられて、その建物の本来こう見られるべき特徴が失われていたり、全容を見ることができなかったり、、、先生でも現地でそういう建築物を探し当てるのがたいへんだ、というお話でした。

だったら、わたしなどもいつもたいへん苦労をして、見学を予定している場所にたどり着きますが当然ですね。見つかった時の達成感と嬉しさったらね。まあ、一生懸命地図の向きを変えたり、苦労して探してくれるのは、娘ですけれども。

バロックは彫刻も顕著で、ベルニーニが有名ですが、わたしがローマに行った時のテーマは、まさにバロック時代のガラヴァッジョとベルニーニを見る旅で、ローマは街そのものがバロックの絢爛さを持っています。

先生はローマのコルソ通りのお話をしてくださいまして、この通りにはなんでも揃っていて、デパートに本屋に美術館にホテル、食べたり飲んだりのお店、ブランド物からそうでないものからお店もたくさんありますが、ゲーテが住んでいた家のことにも触れられました。

ゲーテのイタリア紀行も、アンデルセンの即興詩人も持ってますが読めてません。ローマ行きの時は、ゲーテでもアンデルセンでもなく、石鍋真澄先生の著作を何冊か読んでいって、その中に、ゲーテがコルソ通りの下宿から通りを見ている姿の絵を見つけてました。

この本はガイド本としてローマに持って行って、飛行機の中で、この話題になり娘にこの絵を見せると、わあ、素敵、とわたしと同じ感想。

いろいろな人がイタリアに行ってるんですね。テレビもない時代は、その場に行って触発されないと芸術もなかなか生まれなかったでしょうね。