逃れるものと留まる者-ナポリの物語3

エレナ・ヘッランテ氏の「ナポリの物語3」を読みました。ナポリ四部作だそうで、アメリカではドラマ化されて昨年放送され、今年も次のシーズンの撮影が始まるとか、、、

世界中で翻訳されているベストセラーです。

大変面白く、わたくしはそんなに速く読めないのですが、読んでいる間の何日間かはこの物語のワールドにどっぷり浸かります。それが楽しい。

昨年のGWにナポリに旅して、貧しくて物騒で混沌とした独特のはナポリの雰囲気を十分に感じることができました。

それを感じてきたあとなので、ナポリのはずれの貧しい地区のどこかに戦後からずっと暮らしてきた登場人物たちを自然に理解できます。

ちなみに副題の逃れる者、とはこの貧しい地区を教育を受けるために出て行った語り手の女性であり、反してその地区に留まった幼な友達との半生に渡る物語です。

既に4も翻訳は進んでいるのでしょうか?いつもヤキモキするところで終わるので一年も待つ、なんてことになったら、、、、

物語は戦後の混沌から、、その頃は日本と似たり寄ったりな感じはしますが、その後時代が進むにつれて差がついてしまったのはナポリのカソリックへの信心深さでしょうね。

諍いも不道徳もカソリック故に起こる感じで篤い宗教心が仇になってますが、それこそがナポリらしさだと思います。

人の気持ちの洞察がすごく、また飯田 亮介氏の翻訳が大変素晴らしいです。

イタリア人て、人たらしですからね、そこが面白いんですよね。早く4が読みたいです。