へんな写真です、一眼レフのカメラを持参して張り切っていたローマ旅行でしたが、設定を間違えて、だいたいこんな風にみんな明るすぎてしまい、どうにもならない写真ばかりですが、でも消去することはできません。
ローマはバロックの街ですが、バロックは反宗教改革の手立てとして大いに栄えました。
キリスト教は偶像崇拝を禁止していましたが、字も読めない聖書も読めない人々にキリスト教を信仰させるためには、よりどころとなるものが必要であり、そのために、キリスト教が信仰されていることのすごさを象徴する、豪華絢爛なわかりやすい美術作品が盛んにできました。
反宗教改革にはイエズス会が活躍したので、世界中にキリスト教を普及しようと日本にやってきたのもイエズス会のザビエルですね。
そのイエズス会の総本山がローマのイル・ジェス教会です。トップの画像。
とても分かりやすいヴェネチア広場の続きにあり、すぐにわかりました。ここにはベルニーニが毎日私的な習慣として通っていたようですね、何かで読みました。
外側はまじめな四角い感じですが、中に入るとその装飾は床も壁も天井も素晴らしいです。まさに豪華絢爛たるバロック様式。
そしてさらにすごいのがサンティニャーツィオ・デ・ロヨラ聖堂。聖イグナチオ教会ですね、、上智大学と同じです。
こちらの写真もまずいですね、、、、かなり、、、、
そしてこちらの天井画がまた素晴らしいのですが、ここには上を見上げるのが大変だからと鏡が用意されていて、天井画が映った鏡を下向きの姿勢で見れるようなサービス?もありました。
この辺を見学するのは、ローマが二回目三回目の人のコースみたいですね。調べてみてそんな感じです。
わたくしと長女はいつも一つの街に泊まってじっくり回るので、いつもかなりの箇所見学しますが、最近わかってきたのは、まだ知識がないうちは観に行っても、価値がわからないしどこをどう見ればわからない、ということですね。
すぐそこまで行っているのに、本当はそのちょっと先のことこそ見るべきなのに、豪華さや数や大きさ、色などの雰囲気で感じるだけで感激していたんだな、って思います。
上の天井画も写真はまずいですがものすごい迫力で圧倒されて何が何だかわからないですがパチリ、と撮るわけですが、じゃこの写真のどこをズームアップして見るか、というとどこがアップすべき意味のあるところかはわからないものです。
それがわかるようになるための西洋美術史の勉強なんだと今はわかってきました。
やはり、ネットと言えども毎日絵画を観て、動画の講義を聞いて、その勉強を始めて一か月になったのかな?違います。
この天井画はアンドレア・ポッソというイエズス会士でもある人が描いています。
そしてすごいのがクーポラですが、計画時からの変更で場所が取れないことになった時に、彼はそれをだまし絵で描きます。
この画像はお借りしましたが、どうでしょうか、グレーのドームですがこれはたいらなところに描いただまし絵です。
どうしたらこんなことできるんですかね、わたしはミラノでもこんなだまし絵見ましたし、大好きですわ。惚れこんじゃいます、この作品そのものに。
板やキャンバスにかかれた絵を観るだけで精いっぱいでしたが、だんだん彫刻やら建物やら、そして壁やら床やら天井まで見なきゃならないとなれば、ほんと忙しいですよ。
勉強するといろいろ繋がっていきますから、、、
で最近思うのは、また旅行ができるようになったらイタリア行きたいですが、やはり美術、ということからパリのルーブルには一回行かなきゃな、と思ってます。
欲張って、ロンドンのナショナル・ギャラリーも一緒に、、、、そういえばナショナルギャラリー展、上野でやってますから、行こうと思います。コロナの怖さもあるので様子見て、、、、
長女はルーブルは三回行ったそうですが、付き合ってくれそうな感じでした、というか行くの当然のような感じ?その場合ラブラブのダーリンはお留守番できるのかな?
次回の美術鑑賞旅行は過去と違った、さらにポイントを絞った深いけれどもそんなにたくさん見れなかった?みたいな旅行になるかな?
いやならないでしょう、と思います。知識は今より豊富になってもわたしは半分は感覚で見るのは変わらないでしょう、流すとこは流す、、、右脳と左脳が半々人間なのです。