塚本 博先生の美術史講座で、先生がトリノを美しい街として語られた様子が思い出されます。それも娘に話したんじゃないかと思うのですが、娘もトリノには行きたい、バロックの小パリっていう風情の街並みを見ればいいんでしょう?と言います。
ミラノからに日帰りですからあっちこっち中に入って見学していると時間がどうなるか、、、、
今回は小さな覚え書きノートを作りました。過去にしおりを作って印刷して小冊子にしたこともありましたが、準備中にどんどん情報は増えたり、古かったり違ってたり、、ですからざっくりとなんでも書き込んだり消したりできるノートにしました。
トリノはチョコレートの街。スペインハプスブルグ家が治めていた南米からカカオが入ってきて、スペインはチョコレートを欧州で最初に食されたはずですが、そこのお姫様がフランスに嫁ぐ時にチョコレートを持ち込んで、サヴォイア家はフランス貴族ですので、その後トリノを首都にしたことでトリノはイタリアで最初にチョコレートを食した街ということです。
最初は貴族だけのものだったのが、ある時王様が、誰もが食べれるように解禁したので、そこからものすごく発展して、王様は三頭だての馬車、チョコレート職人は四頭だての馬車、と言われたぐらいチョコレート職人は栄えたそうです。
最初はチョコレートは薬のように貴重な飲みものだったのを今の食べる状態にしたのもトリノの職人ですし、ペッピーノというお店は、今では普通の、棒状のアイスにチョコレートをコーティングすることを発明したそうです。
ここも是非行きたいお店として、ノートには書き込んであったのですが、あれもこれも食べるには限界もあり、ホテルの売店で売っていたもので済ませました。
赤城のアイスと変わりませんが、お値段は特別でした。
本当はもっと行ってみたいカフェもあったのですが、最初に行ったジェルトージオという老舗のお菓子屋さんが、なんとも言えず雰囲気があり、そこでトリノ名物のチョコレートであるジャンドゥイオッティ、グリッシーニをチョコとヘーゼルナッツでコーティングした、ルバタ・アル・チョコラータ、そしてチョコレートがみっちりの四角いサヴイアケーキを買って、ちょこっと食べたらもう満足、トリノのお菓子が美味しいの十分わかった気になって。
お店のたたずまい、小さなお菓子ひとつひとつが宝石のように並べられていて、お客様の楽しんでいる様子などここは確かにお菓子の国だ、と感じました。
アル・ビチェリン、ここはどのガイドブック、口コミでも紹介されていて中心部から少し離れているし、8月は休業、但し例外あり、とのことで、わたしとしては優先順位としては後ろの方だったのですが、娘が行こうと言うので、、、
結果はガイドブックの通り、地元の人が多いですが、あとから隣に座ったご家族は観光客で小さなお嬢さんと綺麗なご夫妻で。わたしは卵酒のようなサヴァイオーネをいただきました。
娘がいただいたビチェリンもトリノが発祥で、ココアとコーヒーとクリームが三層になっていて混ぜないで飲む決まりだそうです。口コミでは大して美味しくもないしそれぞれに飲みたいと書かれた方もいらっしゃいましたが、想像はつくでしょうしだったらお飲みにならなければ、と思いますし書かれなくてもいいんじゃないかとも思います。
このクチコミの話を娘に散々しましたが、娘は気に入った美味しいと言ってました。
トリノにはキラ星のごとくにチョコレート屋さん、お菓子屋さんがありますが、美味しいものは暑いさ中には持って帰りにくく、残念でした。まあ、結構お高いですから暑さが理由にできて助かりましたけど。