今はセミナーで西洋美術史のギリシャ神話を勉強中ですが、せんだってはキリスト教も勉強範囲として加わってきて、追いつかない感じになってきましたが、頑張ってます、楽しいです。
オリンポスの12神のうち、6神は両親が一緒の兄弟で、三男三女。
長男がハデスで冥界を支配し、次男がポセイドンで海を支配し、末っ子のゼウスが天空を支配する最強の神の王です。
この辺の系図もだんだんわかってきました。ギリシャ神話は兄弟が夫であったり、不倫相手であったり、、、とにかく何でもありでその辺は最初はびっくりしたものですが、そんな感じで無理くり出自のいきさつのつじつま合わせには抜かりがなく面白いです。
そのへんに神でありながら人間臭さをものすごく感じてます。
さて、そんな風にパソコンやったり、美術史の資料読み散らかしたり、好きなことを気ままにやっていた作夜の九時、
BSプレミアムで映画、「ポセイドンアドベンチャー」が始まりました。懐かしい、この映画は封切りの時に真っ先に映画館に行って観ました。高校生の時ですね。
一瞬も気を抜かずにハラハラドキドキ見た記憶があります。
なんといっても主演のスコット牧師を演じるジーン・ハックマンがものすごくかっこよくて、ハンサムでも素敵なタイプでもないのに、最後にはうっとりしてしまって、、この人について行けば大丈夫、といった頼りになる感じは格別でした。
ところが昨日は、彼を冷静沈着な人と思っていたのは思い違いで、ずいぶん怒っているし、怒鳴っているし聖職者らしからぬ血気盛んなタイプ。
もう一人聖職者が乗っていてその人は神の思し召し、、、とばかりにここに残る、とやる気のないことを言って結局進もうとしない人たちと一緒に入ってきた水に溺れて死んでしまいます。
彼は違います、、、勇気と知恵で上へ上へと進みます。
ですがそんなジーン・ハックマンも最後の最後に手を放して火の中に落ちて死ぬんです。そうしなければ、一緒にそこまでついてきた人たちを救えないから犠牲になったんです。
このことは忘れていて彼こそは生還すると思い込んでいました。記憶も50年も前だとあてになりません。
水は怖いです。過去に何度もテレビなどでやっていても、すでに観たからとその後見ていなかったのに昨日は見よう、と思ったのは今のこのコロナのことやら、、、あちこちの天災など。
この映画のような危機やら、紙一重やら決断やら勇気やら、、足がすくむやら、目の前で人が死んでいく、、、などが現実にいつ降りかかるかもわからないご時世だから、見ておこうという気になったんですね。
無理、自分はこの先には進めない、おいて行ってここで死ぬ、と何度も泣きだす人はいて、そりゃそうだよね、と思いつつ観ました。
船の名前は海の神ポセイドン、なにか神様を怒らせてしまったのかも、、、この神様たちは結構いつも怒ってます。