最晩年のシチリアのワーグナー像

相当冷え込んでいるようですが、わたくしは基礎体温が若いころよりも高く、それは病気をする人は体温が低い、体温は免疫力に比例する、また太りやすい、などなど知るに及んで、いろいろ試しながら体温を上げてきた、という経緯がありますが。

新年から目標を挫折したくない、気持よく勤勉に過ごしたい、という気持ちが例年にも増してあります。

早速イタリア語のテキストを引っ張り出して、問題を解きだしたら、、、、できるじゃないですか。

せっせと勉強しているときは理解できなかったことが、時間を置いて改めて触れてみると、自然に理解できることもあるものです。

森の中に迷い込んで自分の場所がわからなかったのが、そこから抜け出して俯瞰して森を見るような?

とにかく3ページやって自信になったしやる気になりました。

いっきにやる集中力はないので、10分ずつ、三回に分けて、、、、もう今日は十分かな?

こんなふうに今年は10分でもバイオリンに触れていく、それもやっていきます。

そしてきょうは暮れに買ってそのままになっていた本を読み出しました。「音楽で楽しむ名画」

もう10年以上、西洋美術史を趣味にして勉強して、絵画やら作品も見てきましたが、音楽と絡めて見てきませんでした。

管弦楽団でバイオリンを弾く、ということを子供のころからやってきましたのにね。

ちょっとびっくりはあの、美しく明るく幸福な絵を描く印象派のルノワールがワーグナーの音楽に酔心してたらしいこと。

当時フランスでは格式ばった交響曲などのドイツのクラシックは好まれず、代わりに華やかで色彩感覚にあふれ、オーケストラの魅力が楽しめるワーグナーは、フランス人の趣味にも合い、流行だったらしいです。

ワーグナーの最晩年にシチリアに滞在中のところを訪ねて彼の肖像画を描いていますが、その時にワーグナーがユダヤ系ドイツ人と芸術評論家を嫌いこき下ろしたことは、ルノワールには衝撃だったそうです。

それが原因かは不明とのことですが、その後ルノワールはワーグナーから離れてフランスの古典やイタリア音楽に傾倒していくそうです。

ルノワールにはそちらの方がよほど似つかわしいと思いますけどね。

一流の名を遺す画家が、芸術の王様の音楽に心を奪われないわけがないですね。音楽好きな画家は多いようで、過去にたくさんの美術関係の本を読んできたし、記事にも触れて来たのに、そのことはノーマークだったと不思議にも感じます。

学者は自分の専門のことをひたすら語りますからね、、、

今年はそんなふうに、美術関係もさらに音楽も絡めて広がりそうです。

緊急事態宣言は発令されそうですが、そんなときにこそ勉強していきます。