イタリアはミラノの大聖堂の広場です。正面がゴシック建築の最高傑作と言われるミラノ大聖堂、左側にアーケードがありますが、中ほどはヴィットリオ・エマニエーレ2世ガレリアです。
そこを抜けるとミラノスカラ座があり、とにかく重要な建造物がすぐ近くにあります。言い換えると、そこいらじゅうすごい見どころばかり。
人がたくさんいますが、これは数年前に長女と行った夏の夜のこと。
さてイタリアの、場所によっては、本屋さんは行ってもよくなったり、少し緩くはなっているようですが、ミラノは相変わらず規制は厳しいそうで、きっとこの広場にもひと影はないはずです。
ここでアンドレア・ボチェッリさんが歌を歌われてユーチューブで配信されているのを、見ました。
大聖堂の中で、パイプオルガンを伴奏に何曲か歌われて、次に広場ではあの、アメージンググレースを歌っています。
この方知りませんで、伏し目がちで硬い雰囲気、、、、声もすごくよく出ていて安心して聴いていられる、という感じではなかったのですが、調べてみたら
なんと、若い頃のサッカー中の事故で全盲になられて、その後頑張って弁護士になられたようですが、子供のころから音楽への情熱捨てがたく、ある時あの、ババロッティさんに見出だされて、そこからは歌手としてご活躍です。
それで伏し目がちも納得できます。そして大変印象的なのはあの、サラ・ブライトマンが歌う、タイム・トゥー・セイ・グッドバイはこのアンドレア・ボチェッリさんのために作られた曲だそうで、そもそもはイタリア語の詩がついてますが、ブライトマンが、彼に申し出て英語で歌った、という経緯のようです。
今日は過去のお二人のデュエットの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、こちらのYouTubeは素晴らしく何回も聞きました。
彼は以前は体格もよくハンサムですが、この度の大聖堂で歌われている様子はスリムになられて、もしかして本調子ではないのかも。
ブライトマンが傍らで歌っていて、いいな、と思われるたびに彼は白い歯をにっと見せて嬉しそうに笑い、そしてサラの腰を抱きます。
イタリア人のこんな気持ちの表現の仕方がとっても自然で素敵ですが、こんな接近してたらやはり、ウィルスには隙になってしまいますね。
原題は「パルテロ・コン・テ」、、、コンテ、コンテと何回も訴えます。あなたと一緒に、、、、、
こんなすてきな曲をささげられた方だから、ボチェッリさんはただものじゃないんでしょうね。誰彼歌える曲でもないですし。声量とかテクニックとか、そういうことだけでは歌いきれない、やはりスターにこそふさわしい曲です。
サラ・ブライトマンも素晴らしいスターですしね。きょうはアンドレア・ボチェッリさんを知ってよかったです。
ちなみに、今年の復活祭を人と会って祝えないイタリア人のためにお見舞いの意味で、ボチェッリさんが大聖堂で歌われたそうで、昨日ライブ放送があったとか?
復活祭は、イタリア人には大切な行事のようです。信仰としてだけではなく、人と集う機会としても。