署名の間・聖体の論議、ふむふむ

本日も寒いし雨が降った時間もありましたが、、、なんとか雨に当たらずに赤坂の日伊協会にイタリア語の勉強に行ってきました。

住所は赤坂ですが、まあ認識としては青山ですけどね。

継続のクラスに今期、わたくしは入れていただいたわけでして、単発の講義でなければいずれそういう時は来るわけですが、

中には継続されている方々でサロンみたいな感じが出来上がっていて新参者は省かれる、、、みたいなことは予想はされますから、心配なんてするほどやわではないですが、、、ちょっとどんなふうかな?と思いながら教室に行くと、

相当早めに行ったのにすでに二人のご婦人が見えていておしゃべりしてました。

自己紹介してそこに加わりましたら、おひとりの方ははきはきと物おじしないわたくしが可愛くない、と思ったのか、自分は神経質なので声を潜めて、と叱れました。

マスクをして、衝立があって、きょうは寒かったのに二つのドアは開けっ放し、、、長いテーブルに生徒は一人ずつ、、これ以上ないくらいの感染予防対策は講じられてますし問題ない範囲と思いましたが、、、

もう一人の方はそれ聴いてびく、っとされてましたね。

さて、それから生徒さんが集まって先生も見えて今期最初の授業が始まりました。

ヴァチカンにある、ラファエロの署名の間の「聖体の論議」についてイタリアの哲学者が書いた論文を読み合わせる、という内容です。

すでにかの有名な「アテナイの学堂」はやってしまったようですが、それは有名すぎるから調べれば案外わかりますが、きょうやった「聖体の論議」以下はかえって新鮮で面白いです。

署名の間の四つの壁にラファエロが描いたフレスコの壁画がありますが、アテナイの学堂ときょうやった聖体の論議は向かい合ってます。

ここには過去に行きましたが、アテナイの学堂以外記憶にありません。とにかくものすごい人の数でゆっくり鑑賞する感じではなかったので、あ、知っている絵がここにあるな、、と思いながら流されていく感じでした。

娘はヴァチカン美術館のあまりの混みようにここはもういいや、、、と言ったものですが、そういいながらその後結婚して新婚旅行に旦那さんを案内しているし、わたしももう少し空いているならまた行きたいです。

さて、授業が終わりましたら、わたくしを叱った方はすっと帰られまして、、でわたくしもそこそこにジャケットを着て皆さんにご挨拶をして駅に向かいました。

すると信号で残ったご婦人方が追い付いて来て、新しい方ね、、元気のいい方が入って来てくれてよかった、、、きょうは事務の不手際で名簿がそろわなかったようだが、次回は皆で自己紹介しよう、と先生に言ってきた、とのこと。

あの新しい人は誰か聞いたら先生は、前に自分の授業を受けた人じゃないかな、とおっしゃったそうですが、いえいえ初めてです、、やっと受けることができました、、、そんなふうだからわたしはもっとおとなしくしてなきゃいけませんね、と申した次第。

皆さんわたくしより先輩な感じで、なんと向かいに座った方は今年91歳だそうです。昭和五年の午年ですか?とお聞きしたらそうとのこと、母と同じ年ですね、母は亡くなりましたけど、、、

いやはやお若くてお元気でびっくり。姿勢というか体が歪んでません、髪もふさふさ、それに学ぼうという気持ちが素晴らしいです。

ずっと通っていたけれど看病とかでしばらく来れなくて、前回からまた再開した、とのことで先生とは昔イタリアに一緒に行ったこともある、とおっしゃってました。

研究者と一緒の美術の鑑賞旅行は夢のまた夢、だいたいすごく高いですからね。娘と行くなら三回行けるくらいの料金ですから行けません、なかなか。

とにかく、その叱った方は静かに帰られて、わたしには怖かったのに案外おとなしいんだな、と思いました。だいたいそんなものですけどね。

難しくてちょっと入るの間違っちゃったな、と思いながら授業を受けましたが、どこまでやっていかれるか、とにかくもったいないから今期は真面目に予習も復習もして通うつもりです。

現に署名の間の四つの壁のフレスコ画のこととか、天井画の名称とかわかりましたから、すでに少しは物知りになったわけですしね。

この寒さはいつまで続くんでしょうか?ぶり返しの寒さは辛いです。