
わたしの弦楽器の先生のご主人さまは、梅澤 岳臣と言う画家さんです。わたしが小学生の時、お稽古に行くと、大学生だった先生が結婚されたとのことで、お相手は10歳年上の画家さんと聞いて、子供心に綺麗な先生が気難しい芸術家にさらわれた、と思ったものでした。
先生とはその後、自然にご縁はなくなり、わたしも弦楽器演奏から遠ざかっていましたが、数年前にまたひょんなことから先生にレッスンをお願いすることとなり、ご無沙汰だった45年ほどの積もるお話を再会当初はよくしました。
ご主人様は東京芸大を卒業されて、当時は県立高校の美術の先生をされていましたが、案外すぐに辞められて、スペインに10年、絵の勉強に行かれたそうです。奥様も2人のお子様もいらしゃる身でありながら、単身スペインに10年は、とても恵まれたことだな、また、それを支えられたわたしの弦楽器の先生の頑張りは、心にしみて、先生のことは本当に大好きで尊敬しています。
月に二回個人レッスンに伺っていて、お部屋には、ご主人様がプラド美術館で模写されたという大きな絵が飾られています。(蛍光灯が光ってますが)ルーベンスのもので、昨年、プラド美術館で実物を見ました。先生のお部屋にある絵だ、とすぐにわかりました。
ブラド美術館の前は道が公園のように広く、とにかく素晴らしい環境で、納得しました。梅澤画伯の絵はなかなか手に入りません。コレクターで、鎌倉にご自宅新築の際に、梅澤画伯の絵を飾る、個人美術館のように建てられたかたを紹介されて何度か伺っています。
欧州、中でもスペインの街の風景、特に「壁」の画家として有名です。また、梅澤画伯のことは書きたいです。