フィレンツェの駅近く、サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂です。2016年に長女と行った時の写真です。小さく映るグラサンの美人が長女。
その長女と生まれたばかりのベビーは近く自宅に帰って行く予定です。
帰ったらしばらくはがっかりするかな?その時は見送りながら泣くかも。
ところがうまくできたもので、季節は新学期、娘がスポンサーで二つのイタリア語もしくは西洋美術史の講座に申し込みました。嬉しい、そしてドキドキします。
今回申し込んだのは日伊協会で、ここは何度かお世話になっていますし、締め切りなども融通が利き、ギリギリですが入れていただけました。
来週から授業は始まるので、一つはzoomですが、一つは通学なので、至急テキストを送ってくださるそうです。多少の予習と言いますか、テキストくらいはめくっておかないと先生に失礼というものですし。
美術史の勉強はコロナ禍の日々も毎日欠かさずに続けておりますが、又ここにきて気持ちが高まったのには理由があります。
毎朝一枚ずつ作品解説が送られてくるウエブセミナーも一年近くやっていますが、そこでこのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂にあります、マザッチョの「聖なる三位一体」、という絵画が送られてきまして、こういう壁画はそこに行かなければ見れませんが実際に見てきた、という体験の記憶から触発された感じです。
わかりやすく言いますとこの絵画の遠近法に於いては、マザッチョは最初に描いた画家のその一人といわれ、当時この作品を観た人々は絵とは思わなかったそうです。実際に見えたってことでしょうか?
だったらどれほどインパクトがあり、また信仰の啓蒙上にも意味があったでしょうね。奇跡を見るってことでしょうか?
そしてマザッチョは26歳で急死しています。あまりの才能を妬まれて毒殺された、というのがもっぱらです。
ね、面白いでしょ。夭折の天才はたくさんいますがそれにしても26歳は最高レベルで若いですし、他にも同じくフィレンツェにあるブランカッチ礼拝堂のアダムとイブも、西洋美術を勉強すると、必ず何度も聞く壁画です。
だんだん知識が増えてくると興味がなかったり好みでなかった作品も受け入れて興味を持って見られるようになるものですね。
だからさらに勉強することのネタは尽きません。
申し込んだ講座のテキストは明後日には届くかな?楽しみですわ。月に二回だから、何とか通えるかな?
ふと思い出しましたは、二年前の夏ごろ、Mちゃんのところに定期券買ってほぼ毎日通っていたのですが、ある日娘がもう来なくていい、と申しまして、、、、
その言い方はないでしょう、、、だったら今までわたしが通ってきたことはどうなるの?などとちょっとごねました。
ですが深く落ちこんでも立ち直りも巧みなわたくしは、解放されたんだ、、、めでたい、と気持ちを切り替えてその後、ちょうど二年前の7月から鶴見のパソコン教室に通いだしたんでした。
そのパソコン教室で学んだことは計り知れませんし、今は3000円の会費を払いながら籍はありますから、いずれ通いたいです。
その前には週二回、夜学で三田の慶應まで三年間、イタリア語講座に通った時も、下の娘が就職してとうとう家を出て、主人と二人だけになって、一か月ほど瞼が腫れるほどめそめそ泣いたりふて寝したりしてましたが、育児は終わったんだ、わたしの時代がやってきたんだ、とある日気づいて通ったんですし。
いつも子供たちの自立?の寂しさを、勉強することで切り抜けて来たんだなって思います。
歩くことも運動も続きませんが勉強は続いてます。その楽しさを語れるのが、一緒に美術館巡りの旅をして、イタリア語にも興味を持ってくれて一緒に勉強してきた上のグラサンの美人。
その長女もこの度はママとなりましたが、いいな、わたしも勉強したい、一回だけのセミナーとかなら受けられそう、と言ってくれて嬉しい限り。
一緒に語れる学びの友があってこそですからね。